手書き文字の良さ
皆さんは最近手書きで文字を書きましたか?
大人になると、手書きで文字を書く機会が減りますね。今は、パソコンやスマートフォンで手軽に文字を打てますし、メール1通で用事が相手に伝えられます。しかし、人と気軽に会えない昨今のこの状況で、「手書き」の重要性を大いに感じています。手書きの文字は、人との距離をグンと近いものにしてくれます。手書きのメッセージをもらうと、なんだかその人がそばにいるような、温かい気持ちになりませんか。
私は、手紙を書くのが趣味なので、万年筆で文字を書くのが心地よいです。ボールペンとも違う、すべりとインクの深みが、さらに手書きの文字を魅力的にしてくれます。じんわりと一文字を丁寧に書くように心掛けるようになったのも、万年筆を使用するようになってからです。そうすると、文字を書きながら、思考も急がなくなったように思います。LINEで返事を返す時とは違う、時間の流れ方をします。これは私だけの感覚かもしれませんが、手で文字を書く時と、電子デバイスを使うときとでは、向き合う姿勢がすこし変わるように思うのです。別にLINEはぞんざいに返信しているとか、そうではないのです。思いを馳せる時間が、手書きの時のほうがじっくりと、相手に接する感覚があります。
もしも会えない誰かが恋しくなったなら、手紙を送ってはいかがでしょう。私は、すこしの用事でも手紙をしたためるようになりました。会えないからこそ、その人を思う時間を作って、自分の手で表現してみると、発見があるかもしれません。私は、手紙を書いていくうちに、気づいたり考えが深まることを感じています。相手に届いた時も、きっとその方は驚き、あなたのことを考えてくれるでしょう。
今日の書くことのお話は、この辺でおしまいです。またの機会におはなししましょう。
Copyright 2022 Chihiro Egoshi
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