絵本「はなをさがして」について
記念すべき1冊目の、ご依頼の絵本のご紹介です。
「はなをさがして」
主人公は、ご依頼主さまのお子さまと同じ名前にしました。お子さまが4月から入園を迎えるとの事で、外の世界へ出る事をテーマにしました。初めての家庭とは違う世界を、主人公のウサギも経験します。困難があっても立ち向かう勇気を、仲間と一緒に仲良く分け合う気持ちを持って欲しいと願いを込めました。
絵本は6ページと、お子さんにも読みやすいよう、全てひらがなで表記しました。文字も、全て手書きで一文字ずつ書いています。
絵に関しては、透明水彩絵の具を使用し色を重ねて、主人公が探すはなの世界観を、宝石のような洞窟として表現するため工夫しました。お子さんにとっても、生の色と出会うのはあまり無い機会ですので、絵の具ならではの色を出すよう心掛けました。
一番の私の推しシーンが、そのはなを見つけたページ。絵本の世界にしか無い、宝石のような輝くはな。青色を基調として、黄色や緑色や色んな色を重ねて表現しました。このページのために他のシーンがあったと言っても、過言ではない絵の中では最大の盛り上がり。
はなは、カンパニュラをモデルにしています。花言葉は「感謝」や「誠実」。絵本を読むお子さんが、その気持ちを持って社会に出て欲しいと願いを込めてモチーフにしました。
お話としては、いじわるリスと仲良く、はなを分け合う場面が物語としては最高かもしれません。黄色を背景に、暖かく包み込むように二人の気持ちを表しています。
受け取ったご依頼主さまからの感想
読んだ娘は、主人公の名前が自分と同じで、とても喜んでいました。絵本の中のファンタジーな世界観に魅了されました。
初めてのご依頼で、お話を6ページにまとめるという事、お子さんへの絵本との事で、気に入っていただけるか、ドキドキしながら送り出した絵本でした。
短くお話を展開させるのが、一番に苦労した点かもしれません。起承転結を6ページで完結させるには、お話自体の世界観の導入がスムーズに行く事が大事です。今回は、少しその点が反省する部分もありますが、プロローグを入れるなど改善する事として改めて勉強になりました。
これからも、あなたの「あの子に贈りたい」をお手伝いしますので、どうぞよろしくお願いします。
Copyright 2022 Chihiro Egoshi
ココナラで「えごし ちひろ」として出品しています。
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